miya5 海外ニュース

証券会社勤務、20代OLの暇つぶしです…

【006】吾輩も資産である😅DXY…ドルインデックス

こんにちは(こんばんは)、Miya5です。


…さて昨日はデートをすっぽかされて一日を無駄にしてしまい、今日は家の中で非常に萎えながら過ごしています…外も心の天気も完全に晴れきれない感じですね⛅はぁ…





…突然ですが、投資をされているのであれば

金利と株価はシーソーの関係である

という文句は誰もが一度は聞いたことがあると思います。


 →金利が1%なら、安全資産で運用すれば今日の1万円は30年後には1.35万円。
 →金利が3%なら今日の1万円は30年後には2.43万円


 →逆に言えば将来の1万円は金利1%の時は現在価値にして7,400円
 →金利3%の時には現在価値にして4,100円…。


だから「将来」稼ぐ利益を投資家に支払う企業としては、金利が上昇すると将来支払われる価値に相当する現在の価値が減る。=株価は下落する…🤠


良くなされる主張ですよね…
FRBによるTaperingが怖いのは利上げ観測→金利上昇→株価下落のリスクがあるからと皆さん口を揃えて唱えます。


でも、突然ですがすみません、これ本当に成り立っていると思いますでしょうか🤨


…私はこの考えに少し違和感があります…。


2021年以降の相場…シーソー成り立っている…??


 上のチャートは2021年1月以降の期間で、NASDAQと米国10年国債利回りの相関係数(過去5営業日だけに注目して計算)です。


 By Definition、シーソーの関係なら逆相関(片方が上がれば片方が下がる)、つまりはグラフの相関係数はだいたいマイナス圏にあるはずです。


 が、しかし…
 随所でプラス相関、ほぼ相関係数がない局面が多いですよね。シーソー関係と断言できるんでしょうか…。


…そんなの偶然シーソーにならない期間もあるだろう。長い目で見ればシーソーの関係。

という指摘を受けるかもしれません…

過去6年間の相場…本当にシーソー…?!


下段の赤いグラフが、過去6年間の週足での米国債10年利回りとNASDAQの相関係数(20週で見た場合)です。本当にこれでもシーソー関係といえますでしょうか…。


…プラス相関も多くない❓ランダム指数…❓笑


 私には、シーソーという説明が、難しい説明を避けることを目的としているように思います。確かにわかりやすいですもんね。納得感もあるし。


 「りんごが木から落ちる」を説明するときに、量子力学的に…XXXとか万有引力が…XXXとか言われても意味わかんないですが、「重力っていう上から下に引っ張る力があってね…リりんごを下に引っ張る力が働いているんだよ…」と言い切ってくれた方が分かりやすいですよね…✨笑


 株価や債券の価格が下がったときのやり場のない鬱憤をパウェルさんに押し付け用として無理やりとってつけた理由に聞こえてしまいます…。😑笑


それはさておき、株価と金利の相関があるないにせよ、金利と株価の関係性はどう考えれ良いのでしょうか。


【吾輩も資産である…もう名前もある】

2021年初来のNASDAQ100(年始を100に指数化)、IEF(米国債7-10年に連動するETF、年始を100に指数化、ただし変動率は5倍に調整)の価格推移です。


 ※IEFの変動率を5倍に調整したのは、債券は値動きが少ないこと、他方で市場規模は株式に比べると格段に大きいことを加味することが目的です。妥当だと思われる大まかな倍率を掛けました。


 灰色のグラフは単にNASDAQ100とIEFの指数を合計したもので、厳密性は全くないですが債券と株式に投入されている資金量の目安位なイメージで。


 金利が上がれば債券価格は下がります。これは自明です。
 金利が上がると株価も下がるのであれば、金利が上がることによって、株式も債券も売られて、価格は双方ともに下がるはずです。


 然しながらどうでしょうか、年初来でNASDAQは100→117に成長、IEF(レバレッジ5x)は逆に100→88に値段が落ちています。債券の価格下落は金利が上がっているので説明が付きます。然し…


金利が上がっているのに…NASDAQが下がっていない、というか最高値…


 グレーの部分が本来は金利上昇の影響で年初来でガツンとへこむはずですが、株式・債券市場全体で見れば年初来では資金流入が続いている状況です。なぜでしょうか…


こいつの仕業です←


…🤨 USドル…


 そんな名前の資産があります。
 ドル建てで資産価値を図るときは彼の値段は常に1ドル = 1ドルで一定です。(当たり前…😑)


 が、DXY(ドルインデックス、他通貨で見た場合のドルの値段)という指数があります。
 1ドルで買える他の通貨はいくらか、といったコンセプトなのですが、ドルの価値を図るのにほかの通貨との相対価値を示している指標です。


 例えば金融危機等の下落相場では安全資産としてドルが買われます。株や債券、不動産等のアセットが売られてドルが買われることでDXYが上昇


 米国経済が強くなるとこれまた安定経済国としてドルが買われます。他通貨が売られてドルが買われてDXYが上昇


 変動要因は様々ですが、ドル自身にも流通量があって、株価や債券の値段が「上がる」というのはドルが売られて株価・債券が買われることで相対的に株・債券の需要がドルに対して上がっている状態ですよね。


 さて、これまでで何が言いたいか…。



 自分のポートフォリオを株・債券だけで組んでいる人はおらず、株・債券・キャッシュ(USD等)で組んでいる人がほとんどです。給料もキャッシュで基本は受け取りますよね。現金や債券でテレビ購入やレストラン等の決済はできません…


 株を買うのはキャッシュを売却して株・債券に変えているときです。


 通貨、例えばUSDは毅然とした資産であって、需要が高まれば株や債券のように買われて”相対価値で値上がり”することを考えると、株、債券だけではなく”キャッシュであるUSDの残高”の三つの合計額の範囲内で、ローテーションしていることが仮説として成り立ちます。


先ほどの表にDXY(年始を100として指数化)の黄色を追加しています。DXYの黄色のグラフはまぁ、ざっくり人々が持っているドルの規模と考えてもらってよいです…。


 3月の株・債券が一斉に下落する相場では、DXYが上昇、ドルが買われて値段が上昇しています。


「株価が下がっている…これ以上下がると怖い。キャッシュの比率を引き上げよう」
当たり前ですが、資金が株・債券からキャッシュにローテーションしますよね…。


 ローテーション=資金の流れには二種類あると思います。
・キャッシュ⇔株・債券(リスクオフ・リスクオン)
・株⇔債券(リスク資産の中でのローテーション)があると思います。


 リスクオン相場では、投資をする手順として、給料のキャッシュを証券口座に振り込む。口座の現金から株、債券に振り分けるイメージですよね。


 リスク資産の中でのローテーションは、口座に新規にキャッシュ入金・出金がなされない場合があるんじゃないでしょうか。なので、債券が売られる(金利が上昇する)場合でも、株式にローテーションされますので、株価が上がり、株価と金利はシーソー関係になりません。


 本当の暴落懸念、例えばコロナショックのようなときにはリスクオフで株も債券も売られて株価下落と金利上昇につながるパターンなので、金利と株価はシーソーの理論や説明は半分くらいは詭弁な気もします…(全否定するつもりはありません…笑)


 NASDAQが上がっているのに金利も上がっている…。どういうことだ、と疑問に思う局面が何度か今年見られましたよね😑


 そういう時はリスクオン、両方買われているのでDXYが下落していることに気が付きます株・債券の需要に対してドルの需要が薄くなり、ドルが売られることでDXYが下落ってことですね。



となるとやっぱり
…ドルも立派な資産ですよね🤔


 株や債券のように、通貨建てで資産価格が表記されるときは”一ドル = 一ドル”なのでその価値変動に気が付きにくいかもしれません…


 しかし、資産アロケーションの際にドル(現金)という選択肢があることを考えると、株の値段の上下を考えるときに、改めて資産価値は流通量の希少価値であること、ドル・株・債券のアロケーションであることを考えると、今の株価上昇・下落が株・債券のローテーションなのか、ドル・リスク資産のローテーションなのかを意識する必要がありそうです。


さて、…ここまでであまりオチが無くてすみません…笑


今日のまとめ


  • 「金利と株価はシーソーの関係である」は嘘ではない。だけど本当だと主張できる根拠も弱い。リーマンショックやコロナショックのような急速な下落相場であればそのように動いた事例“も”あるので、そうかもしれないし、そうでないかもしれない😋
  • 詭弁だとしたら、単に株価下落のやり場のない気持ちを投資家がパウエルさんのせいにしたいだけ…😛パウエルさんお疲れ様です…本当かわいそう
  • シーソー関係ではなくトライアングルで考えるべき。株、債券、キャッシュ(例:米ドル)間のローテーション
  • シーソーが成り立つ(株と債券が同じ方向に価格が動く)のはリスクオン・リスクオフの調整に対して
  • シーソーが成り立たないときは、株と債券間のローテーションが起こっているパターンが多い


…という夢を見ました😋
今日の話は全部妄想、嘘です。投資は自己責任で!笑 (おちた…←)


それでは皆さん、今週もお疲れさまでした😉


来週も仕事頑張っていきましょう✨


xx

【005】覆水盆に返らず??いえ返ります。BTCドミナンス利確😉

(…修正…石原さとみショックではなくガッキーショックでした…笑)


こんにちは、miya5です。今週は土日フル仕事でした。パワーポイント作成しすぎで目がしょぼしょぼしています🙃
友達とのご飯を楽しみに一週間頑張りました。…が雨で今夜はドタキャンされてしまったので、現在家で枕を濡らしているところです…


久しぶりに家で仮想通貨のチャートを開いてみました。今持っている“覆水盆ポジション”を本日解消しました。
5月のbitcoin下落、通称:ガッキーショックの日に8桁円資産が目減りしてしまったわけですが、その時の自分の「気持ち」を整理した際に、これは投資チャンスかも、と考えたことから始めた投資ポジションでした


  • @38,000...あ、また落ちている…。でも売らない🙂
  • @37,000...…😊??気にしない
  • @35,000…あれ…😇そろそろ止まるよね??
  • …ズドン
  • @30,000…😇😇😇


当日は平日、仕事中でしたので、携帯電話のTrading Viewで眺めていました。
家に帰って真っ先に思ったこと…

ガッキーさんもご結婚されたことですし、冷静になろう。私もトレードばかりではなくもっと仕事に集中しよう。


Billionaireは一晩にして実現できない、という当たり前のことに気づかせてくれてありがとう🙃


BTCはちょっとは持っておいてもいいかな。メジャーだし、ボラティリティもアルトコインと比較すればまだ安全だし、消えてなくなることはなさそう。一番最初に買ったし。


アルトコインはまだ利益が残るうちに売っておこっかな。高値圏でも買い増ししているし損失になって売ったら気分落ち込みが大きくなりそう


帰宅後、微妙に戻り高値を付けたときに、寂しさの中ポジションをXRP以外解消しました。


その日は眠かったので何も考えませんでしたが、翌朝になって、冷静に自分の気持ちを整理していました。Youtubeで某著名なCrypto Traderが「don't worry if you think you are the only one in pain...we are all the same... it's definately not fun watching your portfolio sliced half in a refresh of a page」と動画で発言されていました。1万イイネ押されているのを見て、私もついついGoodボタンを押しましたが、そこでハッと、個人投資家の行動って似ていて、もしかして他の人も私と同じことを考えている…❓と当たり前の事実を認識しました…。


…これはもしかして投資チャンス…??🤔


コップ満杯の水は溢れる


Bitcoinが高値圏で揉んでいた2月以降、誰しもが伸びないなぁ、つまらないなぁと一度は感じたと思います。昨年末から一月にかけての“ロケット打ち上げ”相場を経験すると、どうしても再現性のあるものとして期待をせざるを得ません。私もそうでした。


BTCをコップだとすると、容量には限度があって、ある程度上昇すると"次の1%"上昇に必要な投入資金(水量、体積)が当たり前ですが増大しますよね。
水位がなかなか上がらないコップに対して、1-2月はバイデン政権による$1.9Tn Stimulus Package通過・配布やBTCの追い風となる好ファンダもあり、流入が継続、行き場のなくなった資金がコップからあふれて、隣のコップに明らかに溢れている状態でした。


BTCがビールジョッキなら、ETHはワイングラス、XRPやそのほかアルトコインはビーカーや試験管くらいだと勝手に思っています。
その為、アルトコインの水位の上がるスピードはBTCよりも速いと思います。


これが2-5月まで経常的に続いた「Bitcoinドミナンスの低下」に繋がったのは皆さんご承知だと思います。
実際のBTC時価総額(左軸、単位 USD Bn)Altcoins時価総額(同左軸BTCドミナンス(右軸)は以下の通りです。オレンジは五月頭までAll Time High基調ですよね。BTCというコップの限度は$1.2Tr前後に当時あったものと考えられます😯


✔ BTCは上がらないからALT買おう
✔ BTCを利確してALT買おう


というツイートを毎日見かけていました

覆水は盆に返るか

逆回転を考えてみます。5月後半のガッキーショック時、友達がこんなツイートをしていました


色んな仮想通貨買いすぎて売るのに時間がかかりすぎて逃げ遅れちゃった…😒

でもALTのほうが変化率高いから今回はALT→BTCの順でポジション切っていった

まぁBTCは逃げ遅れても、ボラティリティ低めだしまだ比較的安全資産かも



こちらの友人は件の夕方の短時間の中で本能的にALT→BTCの順でポジションを解消したそうです。微差ではありますが、ALTのほうがBTCより遅れる傾向があるからだそうです…。


通常はおそらく彼女のように考えません。BTCのポジションを大量に持っている人のほうが多いので、まずはBTC→ALTの順(多少逃げ遅れても影響はBTCポジションより軽微、そしてBTCは比較的安全資産。また一部スワップ取引所はBTC建なので必然的にBTCを持たざるを得ない)、というのがセオリーなのかもしれません。


もしアクティブにトレードする個人に同じ傾向があるのであれば、ガッキーショックのような冷や汗経験をした今、リスクを減らすための、「ビールジョッキから水があふれる」現象の逆回転が始まる可能性があります。


「BTC Dominance上昇」にBetするトレードポジションを作ってみたくなりました


BTC Dominanceをロング or ショートする...

言うことは容易ですが、BTCドミナンス連動、そんな仮想通貨は私の知る限り存在しません…。(…もしかしたらあるのかもしれません。あったとしたら誰か教えてください)


完全に実現することはあきらめます。Tracking Errorを詰めることにあまり意味はありません。BTC、メジャーなアルトコインとしてETH、BNB、XRP、ADAあたりでそこそこBTC. Dominanceに連動する資産を作れないか。


2020/1月以降のチャートとにらめっこ、エクセルでガチャガチャ計算して以下ポートフォリオを作成しました


元本を100とした場合に、プラスはLong、マイナスはShortにアロケートする比率を示しています。私の試算では、BTCドミナンスとこちらのポートフォリオは約90%の相関係数を実現しています。唯一のリスクは過去はそのように推移したとして将来の再現性がないことでしたが、どうしても試してみたく…。


BTC Diminanceのロングポジションには多数のメリット、投資アイデアが含まれます


  • BTCペアでアルトコインをトレードする場合(例:ETH/BTCとか)は結局BTC等仮想通貨全体の下落に脆弱。他方でドミナンスをトレードする場合はそのリスクが軽減される(デメリット:逆もしかり。仮想通貨全体が上昇する場合は機会ロス)ヘッジファンドで言うとベータを打ち消してアルファを取るイメージ
  • 仮想通貨全体のヨコヨコ・下落局面でも儲かる可能性が出てくる
  • 勿論現物資産の一対一のLong/Shortでないので完全には除去できないけれども、通常のShortポジションのような青天井の損失のリスクは限りなくヘッジ可能


…普段あまりFXはしませんが、勇気を出して上記ポジションを構成してみました☺


結果発表…


損益は取引所のデータとチャートで出力できるデータの誤差があるので、厳密にはもうちょっと利益が小さいのですが、青の通り、+500万円位の利益確定でポジション撤退。


損切ポイントを▲1,000万円にきめていたところ、トレード7日目でマイナス1,000万円、10日でマイナス2,000万円を記録してしまいましたが、この間出張中でトレードが出来ず指をくわえてチャートを眺めておりました…


五月下旬、もう暫くバブルはおしまいだと考えていたところ、不死鳥のごとくAltcoinに資金が戻る局面がありました…。結果的に6月に入ってから仮想通貨への規制強化等もありモメンタムが弱くなり、結局当初想定していた通りの展開を見せることもありましたが、また足元ドミナンスが向上してきたので、本日撤退いたしました…


それにしても、我ながらBTCドミナンス(緑折れ線)とMiya5ポートフォリオ(青)、なかなかの再現性だと自負しております😑😑😑


ガッキーショックで消えた資産に比べれば微小ですが、久しぶりに投資アイデアが成功した気がします☺


本日のまとめ


  • ビットコインはビールジョッキ、アルトコインはジョッキの隣のワイングラスか試験管
  • 覆水は盆にかえる…😐
  • BTCドミナンスに投資したければ、BTCドミナンスを作る(作れる)…😋


さて、ディナーをぶっちされた恨みは大きいですが ><
しっかり寝て来週からまた切り替えて仕事頑張ろうと思います…✨


xx

【004】投資必勝法…?? レイダリオそのセオリーに正義はあるか😏

こんにちは、Miya5です。今日も漸く仕事が終わり、家で久しぶりにゆっくりしているところです…


さて、少し前に投資の“必勝法”と言わんばかりに取り上げられた戦略として、「All Seasons戦略」というものがありました。




レイダリオ氏が提唱している、「どんな天候でも相対パフォーマンスを高める」戦略です。


レイダリオ氏はご承知の通り、1975年に世界最大級のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツ創立、40年以上の投資実績のある権威者です。


同氏は資産価格の変動要因にはインフレ・デフレ・経済成長・経済後退に応じた4つのサイクルがあり、それぞれのサイクル、つまりは春夏秋冬はどの順番で訪れるかわからない、なのでどの季節でも相対的に勝てる分散された資産ポートフォリオを組むことがヘッジの一手段であると指摘しています。


同氏が一つ事例として提唱しているのは


株式:30%
米国債(長期):40%
米国債(中期):15%
コモディティ:7.5%
金:7.5%


なのですが、この比率、お互いの相関係数が特に経済危機等の市場のダウンターンで堅調なパフォーマンスを維持する源泉になっていると指摘しています



…さて、このセオリーに「正義」はあるのでしょうか…😒


これを見て「よし、そうしよう!」と考える人がいるとすれば違和感しか覚えません…わたくしが何を言いたいか…


  • 実現性があるか(他人がポートフォリオ構築が出来たからと言って自分ができるとは限らない)
  • 再現性があるか(過去通用したことは今後通用するのか)
  • 日本の個人投資家にとってベストか

これらのいずれのポイントにも疑義があります…。ダウト…😎


1⃣ まず、実現性について…。こちらは特段疑う余地はなさそうです。株式はS&P 500インデックスやVTI等のETF、国債長期はTLT、中期はIEF、コモディティはDBC、金はGLD等で同じ構成が再現できます。レイダリオは毎日チャートに張り付くことを推奨しておらず、一度投資したら定期的に(例:6-12か月に一度)変動があればリバランスする程度で充分としています。会社勤務の個人でも出来そうです。またHFでも個人投資家でも、低い管理料で同様のパフォーマンスを実現するETFを購入できます。HFと個人の資金力や情報力の差のようなものはありません。


2⃣ 次に再現性があるか…。ここが最大の疑問です。
さて、All Season推奨派の主張には「長い目で見ればベンチマークよりも高いパフォーマンスが実現できる可能性が高い」という指摘ですが、これを例えば以下シミュレーションで検証してみることが可能です


期間…2000年1月以降~2021年6月
この間、ランダム関数で任意の2時点を抽出、始点と終点とする


All Seasons戦略で始点・終点まで運用した場合の年間換算リターン
S&P 500で始点・終点まで運用した場合の年換算リターン


こちらを算出して、All SeasonsがS&P 500を何%アウトパフォームしたかを縦軸、始点と終点の期間(X年)を横軸としてプロットしています。レイダリオの理論通り、市場インデックスを上回れば縦軸で0%・赤線より上、また運用期間が長いほど横軸で右に行くイメージです。


これまでも多くのAll Seasons検証がありましたが、運用期間を一定に固定したり、始点や終点の評価に恣意性が排除されなかったりで、結論ありきのデータ選択がなされていた側面が否定されません。なので人為を排除する「ランダムさん」に登場してもらいます。


ランダム関数は適当ですが500回発生させました(…統計学的に十分ですよね、さすがに…😕 良く知りませんけれども…)


期間が短いほうが説明力が弱いというか、「たまたまその期間そうなっただけでしょ」要素が強くなります…


結果が…こちら▼▼▼



これは何を意味しているのでしょうか…
赤線から上のプロットは、All Seasonsがアウトパフォームしている事例です。
よく見てくださいませ。短気だと赤線より上にプロットがあるケースもありますが、長期になるにつれ、赤線より下の方に収斂しているのが分かります。


解釈…

All Seasonsは10年スパンで見るのであれば株式相場のアップサイドを放棄しうる点で必ずしも有効とは限らない…再現性が高いといえないこともある


3⃣ 個人投資家にとってベストか


そもそもヘッジファンドはその名の通り、「ヘッジ(相場の乱高下に対して資産変動を減らし、守る)」することが目的です。個人投資家で資産100万円でスタートし1,000万、将来的に1億円、10億円と増やすことを目的としているわけではなく、「1兆円をここから倍にするつもりはないが、ある程度安定運用したい。市場暴落時にもダメージを受けにくい構成にしたい」が目的になります。


そして、個人投資家は10年、20年と長い目で見るので一時的な暴落はむしろ買い場でウェルカムだったりしますが、HFからすると四半期ごとのパフォーマンスで評価され、10-20年トいうよりは1-2年でもパフォーマンスが悪ければ解約・資金引き揚げがなされるので、投資の目的が異なることが明白です。


個人投資家で資産が100億円あるのであれば、ぜひAll Seasons採用でも宜しいかと存じます😊私は南の島に浮かぶその日まで、資金を増やしたい思いがありますのでAll Seasonsよりも主に株式で運用することを心がけようと思います…!!




本日のまとめ

  1. All Seasons戦略(株式以外にも債券、金等の下落耐性の強い資産に分散投資)は短期では相場下落局面で市場インデックスをアウトパフォームすることもある
  2.  ヘッジファンドでない個人投資家としては長期の成長率を意識するのであれば、債券や金は積極的に買い進めないで株式集中でもいい気がします


投資は自己責任で…😋

…今週もお疲れさまでした…睡眠不足で足がむくんで死にそうですが、皆さんよい週末をお過ごしくださいませ…


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